水分を含んで透明になった サンカヨウの白花
「兵庫県立人と自然の博物館」ひとはくセミナー「香美町の自然―春の植物を見て歩く」、2012年に参加して以来3年ぶりの参加です。
初日の観察場所はハチ北スキー場周辺(香美町大笹)、雪が溶けたばかりの但馬で一番遅い春の植物を観察しました。
観察は神鍋山野草を愛でる会のblog をクリックでどうぞ!
ソメイヨシノが散るとヤエザクラの登場、ボケやドウダンツツジも満開を迎える桜堤です。
堤防下でナシを栽培する野の庄村のKさん、何日かかかってナシの摘果ならぬ摘花に精を出しています。
本来なら花後に実を付けてから間引くのでしょうが、一歩進んで花を間引きすることで、実を間引く手間を省くのが狙いだそうです。
摘花前 摘花後

花摘み爺さん 花びらが埋め尽くす畑

今年は特に花付きがよく、摘花は9割程度必要とのことです。
これをしておけば、大きい実がつき玉太りもよいそうで、秋の収穫が楽しみでしょう。
お隣の鳥取県は20世紀ナシの本場、兵庫北部も香美町を中心にナシ農家が広がり、当地もナシを作る農家が何軒かありましたが、高齢化でほとんど姿を消しました。
この花摘み爺さんも後期高齢者、後代の息子さんが引き継ぐ可能性をお聞きしたら「限りなくゼロに近い」との回答でした。
春になると円山川下流域の河川敷を彩るのが、黄色「セイヨウカラシナ」と白色「ハマダイコン」です。
私の観察ポイントでは圧倒的に黄色が優勢でしたが、10年前くらいから白が徐々に増えてきて拮抗し、最近は白色が河川敷を席巻するようになりました。
マイブログ記事 「セイヨウカラシナと大根の対決?」 (2008年4月18日)
上郷橋付近(2015.4) 土渕付近(2015.4)

黄組のセイヨウカラシナは菜の花と間違えられますが、花の大きさや花茎についている葉の付け根を見ると分かります。
葉の基部が耳形になり、茎を抱きいているとナノハナ、抱いていなければセイヨウカラシナだそうです。
ナノハナ 耳形の葉が花茎を抱く
私の友人で絵描きの小山譲君は、上郷橋付近の春景色に必ず「菜の花」を登場させます。
彼曰く『春の景色は菜の花、セイヨウカラシナだと思ったら「絵」にならぬ』多分ダイコンもそうなのでしょう。
一方白組のハマダイコンは少しピンクも混じった白ですが、畑で栽培されていたダイコンのうち原種に近い性質をもったものが、川の水に流され広がったものとか。
そういえば円山川が増水を重ねる都度、翌年の河川敷の様相が変わります。
セイヨウカラシナは食用として導入されたものが 野生化したもの。
よそ者が幅をきかせていた河川敷で、競争相手として登場したのが在来種代表のダイコン、この勝負今のところ日本勢が優勢です。
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