「かき船」のドーム付近への移動は問題です
原爆ドームは、第2次世界大戦末期に人類史上初めて使用された核兵器(かくへいき)により、被爆(ひばく)した建物です。ほぼ被爆した当時の姿のまま立ち続ける原爆ドームは、核兵器の惨禍(さんか)を伝えるものであり、時代を超(こ)えて核兵器の廃絶(はいぜつ)と世界の恒久(こうきゅう)平和の大切さを訴(うった)え続ける人類共通の平和記念碑(へいわきねんひ)です。
(写真・文とも広島市ホームページより)
広島市がかき船「かなわ」を現在の平和大橋南から、原爆ドームのわずか200㍍地点の元安橋近くに移動することに反対の声があがり、市民団体が「かき船問題を考える会」を結成し、計画の撤回・再考を求めています。
世界文化遺産保護に関わるNGO日本イコモス国内委員会も移設への「強い懸念」を表明する文書を広島市に届けました。
「icomos-kakibuneiten.pdf」をダウンロード
松井広島市長は移転は「問題ない」として、今後も説明を尽くすとして、当のかき船「かなわ」は、「江戸時代に広島のカキを全国に広めたかき船という文化や歴史を伝えたい」としています。
原爆ドームは歴史の証人として、平和の大切さを訴えるモニュメントとして、世界遺産に登録されました。
私も原水爆禁止世界大会などで何回訪れ、戦争の悲惨さと平和の大切さを学び、その都度核廃絶の誓いを新たにします。
ドーム付近は原爆で焼かれた被爆者にとって特別の意味を持っていて、「平和を祈る場に常設の水上レストランはふさわしくない」という考えに共鳴します。
こんなことだと世界遺産の原爆ドームが危機遺産リストに入れられ、世界遺産から登録が抹消される可能性がないとはいえません。
カキは大切な食文化であり私の大好物ですが、とても原爆ドームのすぐ側でカキ料理を楽しむ気にはなれません。
もともと移転は「治水上問題がある」と国が指摘したこと、県や市も市民も含めて広く意見を交わして、新たな解決を図るべきです。
































