千早赤阪村と関連して、おもしろい本の紹介です。
村長選挙の話ですが、これが無茶苦茶面白く読めます。
会話はすべて方言で溢れ、講談調で書かれていて、一気に
読めてしまいます。
合併をあてにして建てた「雛わらじ記念館」24億円が、合併ご破
算で村に莫大な借金となり、村長が引責辞任しました。
村議・深沢清春は助役・平山忠則に村の建て直しを請われます。
ところが清春を推した平山が対立候補として出馬!おまけに土建
屋、材木屋、村会議長ら村中の有力者が推薦人にならび、戸蔭
村、ン十年ぶりの選挙戦になりました。
真面目一徹、村を愛する村議・深沢清春に対するは、実力者を
推薦人にずらりと揃えたエリート助役平山と対決。
買収・饗応、談合・有力者からの圧力など何でもありの選挙戦。
人は足りない金もない。あるのは村への想いだけ。ないない尽
くしの清春が、家族を頼りに打った一世一代の大勝負です。
以下、本からの引用です。 ↓
「それが選挙ちうもんなんださ。わやなもんだ。お祭りみたいな
もんさ。
みーんな頭に血が昇って、喜怒哀楽が極端になってしまうんさ。
人前でスピーカー持って、大声で同じこと何べんもがなるなんて
、常日頃の神経ではとてもできたもんじゃねえ。
それが選挙になると平気でできるようになる。
おっかねいもんだ。
なーんにも見えなくなっちまうことだってある。
候補者当人ばかりでねいよ。周りの人間は、たいがい巻き込ま
れちまう。」
「合併できなかったことはけがの功名てか不幸中の幸いてか・
・・金のために金より大事なもの(戸蔭村の名前)をなくさなかっ
たンだから拾い物さ」
「都会と同じ道や建物が戸蔭村にもなきゃいけねいてことはな
い」
「戸蔭村を戸蔭村らしく、今のまんまで住よくなる工夫すべきじ
ゃねいかとおもっているんだよ」
「都会風に発展するより、戸蔭村らしい発展を工夫したほうが
ええ・・・たとえば山道を歩きやすいようにするとか、年寄りに古
い知恵を借りるとか、介護を役人任せにしねいで、みんなで助
け合ってやるとか、そういう地道ちうか、俺ららしい発展ではね
いか」
合併問題、公共事業、行政改革、役人の意識改革、村の発展
とは?等おふざけとも思えないメッセージが込められています。