「但馬・理想の都の祭典」祭典から20周年、夢但馬2014 「但馬はゆく!」第4回として、お二人の方が講演されました。
場所は
近畿最古の芝居小屋「永楽館」、講師のお一人は食文化、発酵学、醸造学研究の小泉武夫氏ということで、食いしん坊仲間とともに出かけました。
永楽館正面 小屋内部
宗鏡寺住職 小原游道(こはら ゆうどう)師の講演
小原師は熊本市の出身ながら修行された大徳寺の縁で、宗鏡寺(通称沢庵寺)の14代住職を務められています。
寺再興の祖・沢庵和尚と将軍家光との「たくあん漬けにまつわるエピソード」をお聞きしました。
合わせて9月の種まきから手入れ・収穫・漬け込みまでの但馬農高生と弘道小の生徒との交流の中で、命と食の大切さを学ぶ活動が紹介されました。
熱弁を振るう小泉健夫氏 キャビヤックの作り方まで登場
小泉氏は、著作「くさいはうまい」を読んでからすっかりファンになり、日経新聞の連載エッセイ「食あれば楽あり」も楽しみでした。
「くさいはうまい」には、「くさや」「鮒寿司」「納豆」などなど漬物や熟れ寿司や発酵豆腐など匂いものがオンパレードで紹介されています。
今回の講演テーマは「地域が大切にすべき食」。
当地に来て特にそば屋の多さに驚いたことや「たくあん漬け」はもとより「ミョウガの粕漬け」・「かっぱ菜漬け」など漬け物が豊富なことを挙げられました。
その土地でとれる穀物や野菜や魚・肉をもとに発酵という過程を経て、美味で栄養があり保存がきくものを作り上げる人間の知恵を各地の産物で紹介されました。
日本では平安時代以前から酒や醤油の醸造記録があり、今日まで各地に受け継がれていること。
日本だけでなく世界で発酵食品が食されていて、植村直己さんの好物と言われた北極イヌイットの食べ物キャビヤックの作り方まで言及されました。
「手書きの写真」はアザラシの体に2~300羽のウミツバメを詰め込んで、穴の中で3年発酵させるという説明です。
発酵文化とは「もったいない」という言葉にあるように、残り物も無駄にせず生き物の命を大切にし、食につなげていくことと教えられました。
お二人の巧みな話術と熱弁に、200人を超す食いしん坊(グルメファン)の聴衆も満足そうでした。
小泉氏は多作で知られ、著作は132冊とのことで、近著
「猟師の肉は腐らない」(新潮社)はベストセラーだそうです。
おもしろそうなので、帰路スマホで豊岡市立図書館に予約を入れたところ、5人待ちとの返事なので気長に待ってみます。