南アルプス白峰三山縦走 Ⅱ
北岳登頂の満足感と疲れで布団一枚に2人もさほど苦にならず、ぐっすり寝込んで目を覚ますと4時でした。
朝食時の予報では朝のうちは霧雨だが、その後回復に向かうとのことです。
ガスの中の出発 小屋前で記念撮影
北岳山荘出発が6時30分、まず南方向に間ノ岳へ、西農鳥岳を経由し農鳥岳へと3,000m級の稜線歩きが始まります。
三山縦走のあとは、大門沢下降点から大門沢小屋まで標高差約1,300mのハードな下りが待ち構えています。
カッパ着用で出発 続く露岩帯
時折ガスが消える 後ろに北岳
小屋を出発して約1時間40分、標準タイムで間ノ岳に到着しました。
奧穂高岳と並ぶ日本第3位の高峰で日本百名山の一つでもあり、北岳山荘に荷物をデポして、空荷でピストンする登山者も見られます。
間ノ岳山頂3,180m 6班の精鋭6人

ハイマツ帯を行く 知る人ぞ知る農鳥小屋
西農鳥岳山頂3,051m 連続する岩場
最後の長い登り 農鳥岳山頂3,026m
豪快な稜線歩きの魅力の一つは南アルプスはもちろん八ヶ岳・富士山・中央アルプスの眺めですが、雨は止んだもののガスがかかっていてほとんど展望はききません。
縦走の終点農鳥岳から少しくだって、大門沢下降点からハイマツ帯と樹林帯の急な下りが連続します。
大門沢分岐 急な下りの始まり
沢渡りも一苦労 大門沢小屋到着
4時前から雨も降り出し、1,700mにある大門沢小屋を目指し標高差1,300mをひたすら下りますが、2日目となると膝のねばりがなくなって結構ダメージとなります。
天候も悪く辺りも薄暗くなった17時前についに大門沢小屋到着です。
休憩を頻繁に取ったこともありますが、6時半に北岳山荘を出てから約10時間の行程は私が経験した中で最長でした。
貫禄の玄関 土間に板張りの天国
軒下の売店 冷蔵は沢の水で
大門沢小屋は見るからに歴史を感じさせ、昭和40年竣工以来懐の深い南アルプスの接続ポイントとして貴重な山小屋といわれます。(収容人員100人)
過去3度の縦走で会が経験したどの小屋より素朴で、必要なものの最小限を備えた山小屋の原点という感じがしました。
携帯が通じない・トイレは屋外で灯りや紙がない・シャワー場に着替えスペースがない・冷えたビールが無くなったなど当てが外れた利用客の不満にも小屋の主人は無視したり、淡々と応じています。
「山小屋として必要不可欠なものは揃えている」とでもいうがごとく、近年幅をきかせる中高年や山ガールなんかには媚びるものかとも思わせる姿勢には共感させられました。
真ん中の土間をはさんで左右に板張りの上がりがあり、ここでも敷布団一枚に毛布が3枚で2人が寝ることになります。
北岳山荘と一緒ですが、どうやら少し幅が狭いようで、とうとう足と頭を互い違いにして寝る羽目になり、建て付けの悪い木製窓からのすきま風とともに初体験でした。
小屋から見る朝富士 記念撮影

昨夜の雨も朝にはすっかり上がり、天候は曇りとのこと。
ここから1,000mを沢沿いに4時間の下りが待っています。
山歩きも3日目となると疲れもピークになりますが、奈良田まで下ると温泉と食事とビールが待っていることで不思議に元気が湧いてきます。
沢渡り 岩場越え

ロープが頼り ハシゴ場も

小屋を出たのが6時、沢にかかる幾つかの丸木橋を渡りハシゴも越えて進むとやがて広葉樹林帯に出ると少し傾斜が緩くなります。
歩くこと3時間半、奈良田のバス停でチャーターバスと合流し、3日間の長い山行も終わりました。
入浴後の昼食風景
北アルプスや八ヶ岳と比べて懐が広くアプローチが長いとは聞いていましたが、身をもって体験することで理解できました。
併せて自分の体力の限界を知ることになり、登りたい山と登れる山とは同じでないこともあらためて知らされました。
経験豊富で気配りの行き届いた役員さんと気心の知れた仲間達のおかげで、憬れの南アルプス白峰三山縦走を無事終えることができました。
苦しい登りや下りのしんどさを和らげてくれた高山植物たちは
別にまとめて紹介します。
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コメント
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白峰三山縦走御苦労さまでした。
バス泊での寝不足と高度を一気に1,700m上げたものですから、高度障害が出たり、足を痙攣させたり、攣った人が出たりと平均年齢62,0歳の登山者には厳しい山行きとなりました。
そんな中、皆さんが助け合って全員無事登頂し、ガスがかかったり、雨にも降られましたが、すべての山を見ることが出来て、主催者として嬉しく思います。
1日目、2日目とも10時間歩きましたので、3日目の大門沢小屋は、4時30分に朝食、5時30分出発としました。しかし、女性の歩幅に合いにくい急な下りでしたが、皆さん頑張って当初の予定時間で下りました。全員が奈良田で待つバスに着いたときは、本当にホッとしました。
ありがとうございました。
投稿: 加藤文太郎山の会会長 | 2014年8月28日 (木) 23時23分
お疲れ様でした。
よくわかりました。
僕も、同年齢のグループを運営していますので。
確かに厳しいスケジュールですね。
僕は、布団は一人に1枚は欲しい年齢になりました。
景色が見えると、疲れが吹っ飛ぶのですが。
休憩をきちんと入れて、一番遅い人に合わせるのがポイントだと思います。
リーダーの力量はすごいです。
まだまだ行けますよ。
僕は、「景色なんぞは夢のうち」ですが、三木さんは写真を撮る余力があるのですから。
投稿: 京都の金 | 2014年8月29日 (金) 18時31分