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2014年1月 9日 (木)

伊智神社 護持の歴史 Ⅲ

奉加帳を口語(話し言葉)に替えると、まず式内社としての由緒と村人の厚い尊崇を集めていることを述べています。

『年々歳々荒癈ニ荒癈ヲ重ネ斯クシテハ郷土ノ誇ヲ絶滅スルニ至ランヤモ難圖ク・・・』

社殿屋根荒廃が年々進み、村の誇りが絶滅する可能性があるとしています。
『而シテ神輿ハ是亦極度ニ荒癈シ祭禮ノ都度神輿ノ渡御ヲ願フモノアレドモ危險ヲ感ジテ唯静カニ村内ヲ渡御アルノミニテ當村従來ノ賑カサハ全ク影モナキ有様ニ有之。』
神輿などは「極度に荒廃が進んで危険なので、静かに区内を渡御するのみで、かっての賑わいが全く見られない」と嘆いています。

次に郷土の誇り、産土神伊智神社の来歴を絶滅させないため・・・・
①社殿の造営(修理)②神輿の新調③神輿収納庫の建設を決めたこと。

『然シナガラ當府市場ハ最近疲弊甚ダシク斯カル莫大ナル經費ノ負擔ハ堪エ得ル所ニ無之。サリトテ此儘荒癈ヲ拱手傍觀スルニ忍ビズ、茲ニ郷土出身ノ各位ニ此哀情ヲ訴ヘ、御義捐ヲ乞ヒ以テ素心ノ貫徹ヲ希フ次第ニ有之。』

農村疲弊の現状を訴え、莫大な事業費が負担できないこと。
さりながらこのまま手をこまねいて放置できないので、援助を郷土出身者に懇願しています。
荒廃の現状と村人誇りと願いがよく表現されている文章だと思います。
正本は継がれていませんが、昭和12年(1937年) 本社屋根葺き替えと神輿新調・神輿倉再建の一大事業が、村民の負担と出身者の寄付でなされたことが分かります。

昭和12年(1937年)といえば農山村貧困化のまっただ中、満州事変に端を発した日中戦争いわゆる支那事変が始まり、軍靴の足音が高まりだした大変な時期でした。
(亡き母の言によると、12年義父の秀蔵が東京の帰りに愛知県現西尾市の家に寄って泊まったそうです。神輿の検収(出来上がりの確認)だったのでしょう。
余談ですが、この時戦地にいた母の夫は翌13年に中国北部石家荘で戦死しました。)

哀しいことに、建物や神輿や神社碑・大口寄付碑は現存していますが、これだけの大事業の諸記録や写真、棟札さえも残っていません。
(この時新調した神輿は、59年後の1996年に神輿及び祭具の全面修理を経て大切に引き継がれています)

今のところ頼りは古老の記憶しかないのですが、これも70年数年前のことで無理かもしれません。
「降る雪や明治は遠くなりにけり」、中村草田男の句がありますが、物が残っても記録が散逸していて遠くなってしまった「昭和の大修理」でした。
  

 

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