植村直己冒険賞特別賞 トークショー
2012「植村直己冒険賞」特別賞を受賞された、渡邉玉枝&村口德行さんのトークショーが豊岡市民プラザで開かれました。
テーマは「ちょっと山に行ってきます、その山はエベレスト」で、聞き手として「山と渓谷(ヤマケイ)」の元編集長神永幹雄氏。
冒頭に2012年5月チベット側からチョモランマ(8,848m)に登頂した渡辺さんの映像が流されました。
この時73歳、女性として自身の持つ世界最高峰登頂の最高齢記録を更新されました。
登頂前に祈る渡辺さん チョモランマ山頂の賑わい
カメラマン村口さんとは2002年65歳の時にネパール側からのサガルマータ登頂(8,848m)に成功したコンビで、ピッタリ息が合っているのが見受けられました。
トークショー風景
驚くのは渡邉さんがエベレストのほか、アコンカグア(南米)、キリマンジャロ(アフリカ)、モンブラン(欧州)、マッキンリー(北米)の登頂に成功された後、ヒマラヤ挑戦は50歳を過ぎてからで、64歳までに8,000m峰5座に登頂されていることです。
もう一つは普段は畑で野菜を作り、猫を飼い、裏山を歩くシンプルな田舎暮らしで、畑仕事がトレーニング代わりということでした。
(これだけなら私もやっていますが・・・)
村口さんはヒマラヤを始めとする高みを目指す挑戦者を撮影する高所カメラマンで、エベレスト7回登頂の日本人最多記録を更新中で、NHK世界の名峰グレートサミッツのエベレスト・マッキンリー・アイガー・マッターホルンのカメラスタッフだったとお聞きしました。
撮影中の村口さん 4度目のエベレスト登頂
登るだけでなも大変なのに、重い撮影機材に片手を奪われかつタイミングを逃さずに撮影するすごさは想像するだけでぞっとします。
彼のすごさはカメラワークだけにこだわらず、登らせたい人を全面的にサポートするところで、自分が登るより難しいといいます。。
「登る人もすごいけど登りをサポートし、それを撮影する人はもっとすごい」というのが実感です。
映像2本を交えながら90分のトークショーは、登頂直前に渡邉さんの酸素が切れて気を失った話しやコンビを組んだいきさつなど、聞き手の神永さんの上手な進行もあって、あっという間に時間が過ぎました。
最後に「挑んだ山すべてに登れた私は運が良い」と渡邉さんは話していましたが、なによりも「あきらめない」という強い気持ちが印象的でした。
すごい登山家と言うより身近にいる山好きのおばさんという感じで親近感が持てました。
(そんなおばさんなら周りにたくさんいます)
聴衆は「どんぐり山友会」、「但馬山友会」、「加藤文太郎山の会」のなど但馬の山好きがメンバーが目につきました。
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但馬で、こういうイベントが行われるとは。
豪華メンバーじゃないですか。
京都ではとてもできない。
うらやましい。
これも我が先輩の植村直己さんのおかげか。
年相応に、ぼちぼち、ちょっぴりがんばって、登り続けたいものです。
投稿: 京都の金 | 2013年11月22日 (金) 12時26分