夏越しの祓い
豊岡市九日市にある女代(めしろ)神社は、由緒ある式内社で円山川と出石川の合流地点に鎮座されています。
ここでは、1年の上半期の最後の日に夏越しの祓い(なごしのはらい)行事が行われます。
平成19年に40年ぶりに復活した伝統行事で、大屋川河畔で刈り取られた茅ガヤで編まれた輪を、「茅の輪くぐり」の歌をうたい、左・右・左まわりの三回くぐることによって半年間に犯した罪や穢れを取り除き、新しく生まれ変わるといわれています。(写真は2012年撮影)
祓いの祝詞奏上 穢れを移した人形(ひとがた)
茅の輪くぐり
12月の晦日(みそか)に行われる祓いは大祓いと呼ばれ、1年の穢れを祓って新しい年を迎えようという行事ですが、夏越の祓いは1年の前半が済んだところでその半年の間に、身に付いてしまった穢れを祓うという意味があるそうです。
毎年6月の最終日曜に開催されるとのことで、今年は30日が日曜となりました。
茅の刈り取りや輪の編み込みなどたいへんな作業ですが、「暮らしの中で生きる伝統行事」として引き継いでいってもらいたいものです。
『茅の輪くぐりのうた』
<左回り>
思うこと皆つきぬとて麻の葉を
きりにきりても 祓いつるかな
<右回り>
水無月のなごしの祓いする人は
千年のよわい 伸と云うなり
<左回り>
宮川の清き流れにみそぎせば
祈れることの 叶わぬはなし
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コメント
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そういえば新聞に出てましたね。
こういった行事は本当に大事に伝統として伝えていきたいですね!
投稿: 栄治 | 2013年7月 1日 (月) 07時24分