郵政記念日 府中郵便局の沿革
逓信省(現在の郵政事業庁)が、1871(明治 4)年3月1日(新暦
4月20日)、それまでの飛脚制度に代わり新しく郵便制度を実
施しました。
東京・京都・大阪の三都市と東海道線の各駅で、郵便物の
取扱、切手の発行が始まり、翌年にはほぼ全国的に実施さ
れたことにより記念日として制定されました。
国府地区には「府中郵便局」と名付けられた局が、府市場に
あります。
その沿革誌によると・・・
「当府中新外近隣数村を合わせ、古来府中組合と称して、
其地位実に但馬の中央、四通の要衝に当たりしも、当初
不幸にして郵便局の開設なかりしを以て、明治十四年二
月、村内有志、長沢実二郎、自ら一篇の建言書を駅逓寮
に呈し、尋で同年五月、自ら費を抛ちて東京に上り、
前島 密 氏に面会して親しく府中新村に置局の議請願せ
しが、遂に当局の評議を得て翌十五年十月十日開設せら
れ、府中新郵便取扱所と称し、明治二十三年四月一日、府
中郵便局と改称、昭和六十二年十一月十六日、日高府中
郵便局となる」
という記録があり、当初の位置は府中新村にあったが、明
治三十四年五月三十日に府市場村五四番地に、その後移
転し現在地に至りました。
当時の郵便料金は葉書が1銭、書状が2銭という記録が残
っています。
村の有力者の努力が実って開設されされた局は、土地や
局舎も運営に必要な用品も提供を受け、その代わりに局
長職の世襲制度を保証してきました。
これら全国の特定郵便局の局長が「全国特定郵便局長会
(全特)」という組織を通じて、自民党への選挙支援と圧力
を通じて特権的地位を確保してきました。
これが「泣く子も黙る全特18,000局」で、これも「郵政改革
」によって名を変え、かっての力は無くなりました。
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コメント
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内容が実に濃いですね。
しかし府中郵便局にそんな深い歴史があるとは。
特定郵便局の歴史でもありますね。
投稿: 栄治 | 2010年4月21日 (水) 09時10分